更新日:2012年05月14日
皆のもの、謙信である。
今日も良い天気。
正に昼寝がしたくなる様な陽気の中でのおもてなしであった。
そんな中、今日の義の戦は春日山城を一時離れ、上越市谷浜に信濃からの使者がお越しになられるとの事で、儂等が演武を御見せ致したのじゃ。
その時に「義の塩」の話が出たんじゃが…
実はかつて儂が信濃、甲斐の国に送った塩はこの谷浜で採れた塩を送ったと言われておるんじゃ。
うぬ?
そう言えば儂は作り方良くわからぬ…
と思うてちと気になって塩の事を調べてみたんじゃが…
なんとも戦国当時のこの塩の作り方、なかなか大変なようじゃのう〜
どうやらこの様な作業工程であるようじゃ。
【塩の作り方】
1、朝4時頃、砂浜の塩田整地作業。
2、ニナイ(水汲み桶)で海水を汲み、天秤棒で担いで運ぶ。
3、整地した塩田に、コマイザラ(ビビラ)で溝をつける。
4、打ち桶または、杓子で塩田に平均に何回もふりかけ朝日が昇る頃帰宅する。
5、日中の日照りで塩田の塩砂が乾き、ごわごわになる。6〜9?の砂塩をエブリ
で箕の中にかき集めて塩ガワに入れる。
6、塩ガワの塩砂に上から海水をかけてやる。濾過桶を通り、濃い水塩が桶に
溜まる。
7、水桶を釜に張り、蒸発すると何回もたして12時間位煮詰めると、少し茶色を
した塩ができる。(ニガリを含んでいる)
8、タツボに入れて、ニガリをきると真っ白い塩ができる。
…
…儂、もっと大事に塩を頂く事にいたす。
では皆のもの、これからも美味しい塩と我が春日山を楽しんでくれい!
新たなる義の戦へ、いざ出陣である
カテゴリ:上杉謙信 / 更新日:2012年05月14日 / 投稿者:謙信
3件のコメントがあります。
なぜか母上は塩の作り方を知っていました。
(いつの時代の方なのかふめいです。)
谷浜の「義の塩」、しっかりとした味で塩おにぎりのすると最高!
御館様の時代の越後上越のことをもっと知りたくなりました。
まずは新コーナーで紹介のあった「埋蔵文化センター」に学びに
行きたいと思います。そして春日山に。
いざ、レッツゴー!!!
市内の海岸添いの小学校では塩作り体験をするトコもありましたが今はやっているのでしょうか?
数年前まではやってました。あれは大変です。
大事に使います!
塩の作り方…読むと簡単なようですが、実際作るとなると時間と労力が必要なことがわかりますね。
胡瓜とトマトの丸かじりの時には、塩のつけ過ぎに注意します!
お館様の武録も200回をすでに更新されたとお聞きしました。
これからも色々と教えて下さいませ。