皆の者、上杉謙信である。

秋の行楽期に及んでの様々な戦へと出陣を繰り返しておるうちに、季節は巡って既に11月を迎えておった。

早いのう。

このところの朝晩の冷え込みがきついと思っておったら、妙高に雪が降りたと言うし。

春日山の紅葉もこの数日で一気に進んできたようじゃ。

あと少しで冬の越後。

今のうちに秋の楽しみを悔やむ事なく満喫しておくべきじゃな。

それと、この春日山城にておもてなしが出来るのも11月末まで。

無論最終戦が予定されておるので、期待して待っておられよ。

さて。

儂は屋敷に戻って鍋の準備でも致そうか。

どんな鍋が良いかのう？

…水炊き、鶏鍋、きむち鍋、すき焼き、おでん。

うむ、毘沙門鍋で戦勝祈願か。

腹が減っては戦も出来ぬ。 さあ、皆の者もいざ鍋…

ではなく、新たな戦へ出陣じゃー！