皆の者、本日も良くぞ参られた。

春日山城は昨日よりの雨に曝され、しとどに濡れそぼり、時折薄雲に覆われておる。

幻想的なこの景観、儂好みじゃ。

さて・・・

昨今の日の本には、怪しげな渦巻きが接近し、彼方此方を風雨にて攻め入っておると、電脳狼煙や瓦版などにて我が元にも知らせが届いてきておる。

場所によっては甚大な被害も出ておるようじゃ。

越後は嵐の前の静けさと言うものか、今は落ち着いておる様じゃが、油断は出来ぬ。

まさに御盆も間近に控えたこの時に、何とも困ったものじゃ。

皆も己自身の身の安全を第一として、決して無理な行軍は致さぬ様にのう。

我が春日山城は動くものではないし、逃げも隠れも致さぬゆえ、渦巻きが大人しゅうなってから、ゆるりと登城に参れば良いのじゃから。

来週の御盆休み、そしてその後に控えし謙信公祭には沢山の民達の笑顔を見れることを楽しみに致しておるぞ！

と言うことで、これにて閑話休題。

次回は再び登城である。

上杉謙信、新たな戦へいざ参る！