更新日:2019年12月12日
景勝である。
さて、前回までの9月~11月の回顧録(前編/中編/後編)も終わり、ようやくこの師走に追いついた。
例年この月に入ると春日山城にてのおもてなしや演武も無くなり、本陣詰めの日々が続く事となるが…
今年は記念すべきこの日がやって参った!
新潟県立武道館…その名も「謙信公武道館」の完成、そしてお披露目である!
12月1日、開業記念として様々な催事が執り行われ、我らも一般観覧の客人や演武に出演される選手の皆へのお出迎えとして出陣して参った!
二階の入り口に通ずる階段。ちょうど我らの頭で隠れてしまったが、この額が見事。
一階入り口広間にて我らはお出迎え。そしてこの日のみだが、御館様の甲冑も展示。
やはり「謙信公武道館」…この日のみならず、写しでもよいので謙信公やその家臣たちの甲冑をずらっと十領ほど常駐展示しておいたらどうか…?
一階左奥には土俵。本土俵と練習土俵。そして客席200席。
ちょうど学生力士たちも見学に来ており、誠に嬉しそうな顔であったぞ。
二階の回廊には様々な武道の歴史や概要を記したパネル。これは勉強になるな…。
こちらは弓道場。因みにこちらは近的用で他にも遠的用もある。
そして最も広い大道場。しかし、球技や音楽催事などの多目的利用は基本しないとの事だ。
見た目はいわゆる「体育館」「アリーナ」といわれる様なところであるが、そこもやはり武将の名がつく程の硬派な武道館。
正に武道の為の武道館…!
だが、しかし「ギャラリー」とよばれるこの間では茶も点てられる様にもなっており「第一義」の額も。
ここで精神統一することもできるようだな。
この様に午前は我らもおもてなしをしつつ、施設見学。
午後からは十を越える様々な武道の演武が一挙に披露されたようだ。我らはその時間までいることが叶わなかったが、多くの方が身内がやっている武道から未だ見ぬ武道まで堪能することができたのではないだろうか。
謙信公が「武」を以て治めたこの越後上越の地にて、形を変えつつも、再び「武」が盛んとなる令和の世となるか。
この謙信公武道館が新たなる「武」の聖地として、それぞれの武道にて天下を目指す若者たちがこの越後より数多く輩出される事を願っておるぞ!
カテゴリ:上杉景勝,上杉武録 / 更新日:2019年12月12日 / 投稿者:景勝
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